毎日写経~しゃぁきょうももくもくと

毎日写経した画像をアップします 誤字脱字ありで御免なさい

般若心経についてのある思い出


私は全く信仰心がないのに
写経を続けている理由はいくつかありますが
強烈な印象を受けたある出来事が大きい理由だと思います


もうずいぶん前のことですが
長年の同居人の一番上のお姉さんのご主人から
はがきを受け取りました
そのはがきには毛筆で般若心経が書かれていました
細いきれいな字でした
般若心経と言えば 高校j時代の選択教科で書道を選び
その授業に写経があったのですが
数日続いたと思いますが
私は最後まで書くことが出来ずに終わったという苦い記憶があります
書道の時間に熱心じゃなかった
写経に興味がなかった
当然集中力もなかった
そんなことだと思います
何事も中途半端 いい加減
それはその後の私の人生を暗示するものだったと
今 振り返れば思います


私が高校時代に書き終えることが出来なかった般若心経を
はがき一枚にきれいに書かれているのを見て驚きました
その方は同居人の一番上のお姉さんのご主人
お盆になると同居人の里に墓参りに同行するのですが
その帰りにはお姉さんの家に寄るのが高齢でした
そこでそのはがきの主とは毎年のように会っていました
菜食主義で数十種の野菜をみじん切りにして
ご自分で料理しておられました
そして日課が写経と新聞の切り抜き
すでに写経は千枚を数回 納経されたはずです


その方は敗戦後 南方の戦地からの帰還者
無くなった多くのの戦友慰霊のために写経されていたのです
生き残った者としてそうすることが責務と考えられていたようです
食生活でもわかるように 徹底して自分を律して暮らしておられる方でした
一言で私の感想を言うなら人生を悟った方でした 
写経を目にしたのはそのはがきを受け取ったのが最初で最後
この経験は私には強烈ででした


もうその方も姉さんの二人いた姉さんも無くなりました
姉さん・・・私より20年上なので同居人をそう呼んでいました
その姉さんも昨年10月 92歳で人生を卒業しました
姉さんが亡くなったこと その姉さんのご親戚から
般若心経を書いたはがきを頂いたことが
今の私の写経につながっていると思います
そして私もやっと はがき大の紙に
写経ができるようになりました
それが一つの目的でもありました
このことを私は喜んでいます
このことを書いておきたくなりました


散歩の時間になりました
では行ってきます